shiBano日記
まちのブリキ屋さん

以前小学校の授業の関係で八代峰月堂さんにお邪魔したときに、横にあったブリキ屋さんのお話を伺いました。
「昔は隣にブリキ屋さんがあってね、ジョウロも作れるような腕のいい職人さんで、ケーキの型なんかも全部作ってもらってたんよ。」
と懐かしそうにお話する八代さん。
ジョウロを作るのにはいろんな技術がいるため、とても難しいものと言われていたそうです。
そんな職人さんが作った型を今でも使っているとのことで見せていただきました。
初めは周りの型枠だけで、そのあとに底板もあった方が使いやすいからと、底板をつけたものを作ってもらったのだとか。
※1番小さい物は市販の物です
こちらはういろうの型。
これも八代さんの注文に応じて作られたものだそうです。
ちょっとした修理を頼んだり、新しい道具を作ってもらったりしていてとても助かっていたと八代さん。
作業をする音がいつも聞こえていたのも懐かしそうにお話ししてくださいました。
その職人さんも今では亡くなってしまい、建物も別の場所に移動してしまったので面影を感じることはできませんが、八代さんのお話やまだ使われている道具から当時の風景を想像すると、なんとも暖かい気持ちになりました。
八代さん、貴重なお話をありがとうございました。
記事/吉岡
3世代交流

年末になると各家の玄関先に飾られるしめ飾り。
あの光景を見ると、いつも「あー今年も終わるんだな」と感じます。
そして今年も無事に新しい年を迎えることができました。
福賀公民館では毎年「世代間交流」の行事としてしめ縄づくりが行われています。
私も小学生の時は毎年行って、家のしめ飾りを作っていたものです。
今年もコロナウィルスの対策をした上での開催となりました
教えてくださるのは福賀昭和会、寿会のみなさん。
みなさん慣れた手つきでどんどん"てねて(結ぶ・ここでは編むに近い意味)"いきます。
子どもたちも負けていません!
初めはどうだったかな、と昭和会の方に教えてもらいながらてねていましたが、毎年作っていることもあって感覚を思い出して上手に作っていました✨
中には保護者や兄弟と大作を作っている子たちも!!!
私も久しぶりに作ったのですが、意外と覚えているものでなかなか上手にできました✨
みんなでおしゃべりをしながら、でも集中して作るというのは楽しいものですね
自分で作ったしめ飾りを飾るのも楽しみになりますし、達成感も得られます。
みなさんも今年のしめ飾りは自作してみてはいかがでしょうか♪
記事/吉岡
今年は丑年!

明けましておめでとうございます。
本年もshiBanoをよろしくお願いいたします!
みなさん、お正月はいかがお過ごしでしたでしょうか。
今年は”丑(ウシ)”年。
そう。私たちのアイドル「無角和種」の年です。
昨年、生誕100周年を迎えたのですが、これからどんな活躍を見せてくれるのでしょうか。
無角は赤身肉としての美味しさはもちろん、動物としての愛らしさも持ち合わせているんです。
ここから、無角和種の振興に取り組んでいる地域おこし協力隊 藤尾さん厳選のフォトギャラリー。
凛々しい横顔。
近くで見てみると頭の毛が可愛らしいです。たまに寝癖がついたような子もいます。
群れる無角。
西台の広大な放牧場で、黙々と食べる無角。
食事中に、何かを思い出したように一人遠くを見つめる無角。
お気に入りの無角は見つかりましたか?
みなさんも機会があれば、西台の放牧場を訪れてみてください!
(3月中旬から11月頃までは放牧されているようです。)
記事/小野
阿武町カレンダー販売開始!!

みなさん新しいカレンダーの準備はお済みですか?
毎年好評をいただいております阿武町ふるさとカレンダー。
最近ではあぶフォト倶楽部の写真に阿武町俳句協会の俳句を載せるのが主流となっておりました。
阿武町内で撮られた写真はどれも素晴らしく、町内外の方に喜ばれています。
そんなカレンダー、今年は「みんなでつくる阿武町」をテーマに写真を一般公募しました。
たくさんの応募の中から選ばれた12枚の写真。
それぞれのファインダー越しの世界が広がっていて、めくるたびにワクワクします。
毎年町内各戸に配布されるのですが、実は町外の方も手に入れることができるのです!!
shiBanoでも販売しておりますので、興味のある方はshiBanoまで♪
阿武町ふるさとカレンダー
一部 500円
※現金のみ 郵送不可
さて、本日の投稿が年内最後の更新となります。
新型コロナウィルスの影響によりご利用に制限をかけたり一時休業をしたりと、皆様にはご迷惑とご不便をおかけいたしましたが、無事に年内営業を終えることができました。
また来年もどうぞよろしくお願いいたします。
記事/吉岡
和紙づくり

先日、和紙の原料となるコウゾについての記事を書きました。
今回は個人でもできる和紙の作り方と、その工程をご紹介しようと思います。
まずは原料となるコウゾを準備します。
皮の表面にブツブツとした突起があるのが特徴です。
しなやかな為、鎌で刈り取る際にはケガをしないように注意が必要。
刈り取ったものを1時間程度蒸します。
鍋でもできますが、ドラム缶を用いて蒸すと、一度に大量に処理を行うことができます。
最初の写真は、コウゾを蒸すためのドラム缶を加工しているところです。
柔らかくなった皮に刃で切れ目を入れ、剥きます。
蒸した直後はツルンと簡単に取ることができます。
さらに取った皮の外皮を削ります。紙として使用できるのは、靭皮(じんぴ)と呼ばれる内皮の部分のみ。
処理が終わった靭皮。
お湯にコウゾと炭酸ナトリウムを入れ、1時間〜1時間半 ほど煮ます(鍋はステンレス製がよいです)。炭酸ナトリウムの量は皮の重さの約15パーセント。 この工程で、つながっている繊維がバラバラに解けます。
煮終わった皮は水にさらします。
水を絞り、金槌で叩きます。この時、残っている外皮のチリなどを取り除きます。
叩き終わった物を5ミリ程度に切り分けて、3分程度ミキサーにかけます。
作りたいサイズの木枠と、ステンレスメッシュを用意。
ミキサーにかけたものを漉くための容器に移し、水とネリ(繊維を分散させるもの)を入れ、繊維が均一になるように漉きます。
漉き終わったものは平らな場所で乾かし、完成です。
自然から原料を採取しイチから自分の手で何かを作り出す、という体験は田舎だからできること。
興味のある方は、是非一度チャレンジしてみてください。きっとハマります!
記事/小野