shiBano日記
住み慣れた土地の魅力を知る
自分が生まれ育った場所の魅力って、なかなか気づきにくいもので。
阿武町のいいところってなんだろうと町の方に聞いてみても、「なんもないよね」とおっしゃいますし、私自身「なんだろう」と考えることもあります。
そんな阿武町で地元学調査というものが行われました。
地元学とは、その土地の人から文化や暮らしのことを聞き、学ぶこと。
島根県立大学、北九州市立大学、熊本大学の学生さんらが奈古浦地区の調査に挑みました。
今回は路地の魅力発見をテーマに
「西地区」「浜地区」 「釜屋・美浜地区」
の3グループに分かれての調査となりました。
それぞれ地域の方と町歩きをしながら情報収拾を行います。
通りすがりの方にもお願いしてお話しを聞いたりもしましたよ♪
周りの家のことや行事のこと、お祭りのことなどいろんなことを学んだ後はまとめ作業!
そしていざ発表!!
それぞれ担当地区についてこのようにまとめていましたよ🍀
・釜屋・美浜地区
・西地区
普段住んでいる人からするといつもの路地も、違う方向から見ると魅力いっぱいの場所になるんですね♪
ある学生さんは、昔からの路地の中にできた新しい動きなどをあげて、「昔と今が交わる路地」と表現していました。
この奈古浦地区は実は100年前からほとんど変化していない路地のある街並みです。
そんな暮らしの中に路地に新たな動きが生まれるのはまさに「昔と今が交わる路地」ですね✨
発表を聞いていた方も、なんだかちょっと照れくさそうに聞いていましたが嬉しそうにされていました🍀
どうしても「あれがない、これがない」と無い物ねだりをしてしまいがちですが、今回の地元学のように「今ある魅力」を見つけ、大切にしながら暮らしていきたいですね◎
記事/吉岡
田舎暮らしを考えている方へ
新型コロナウィルスの影響からか、暮らし方を見直す方が増えてきたのではないでしょうか。
その中で地方移住を考える方も多いと思います。
しかし地方への移住には少なからず不安はあるもの。
そんなみなさんにおすすめ動画のご紹介です!!
コロナの影響でオンラインでの開催となった「福賀大農業まつり オンライン特別版」
その中の企画で都会に住む人たちの田舎へのイメージや疑問を集め、実際に住んでいる人たちが答えていくというものがありました。
その動画がなんとこの度一般公開されました✨
町長も交えてのぶっちゃけトーク。
ぜひ移住のご参考にしてみてくださいね♪
動画はこちらから!!
https://www.youtube.com/watch?v=ud4x_bTM2x8
記事/吉岡
無角和種100周年記念シンポジウム
先日、無角和種100周年記念シンポジウムが開催されました。
無角和種の起源は大正9年に現在の萩市大井にアバディーンアンガス系の種雄牛が導入されたことに始まります。
今年は、それから100周年にあたる年です。
今回のシンポジウムは、牛に携わる専門家の方々が全国から集結する豪華な公演。
基調公演を行ったのは公文喜一さんです。
公文さんは、高知のみで生産されている希少な「土佐あかうし」のブランド化推進・PR活動を行い、ブランド和牛として流通させることに成功。
「A5」「A2」 といった今までの和牛の評価指標ではなく、「TRB格付」という独自の評価指標を作り、土佐あかうしの価格向上を果たしました。
パネルディスカションでは、専門家の方々がそれぞれの立場から牛の知見、無角和種の特質や可能性について語りました。
私が特に印象に残ったのは、東京・赤坂のイタリアン「VACCA ROSSA」でシェフを務める、渡邊雅之さんのお話。
・今、お客さんはヘルシーなものを求めることがスタンダードになりつつある。
・草をよく食べていた牛は味が濃く、よく運動して育った牛は筋繊維が高密度で美味しい。
・穀物を食べた牛の油は消化しにくい。一方、粗飼料(草や草を元に作られたエサ)をよく食べた牛の油は、軽やかで、胃がもたれることがない。
等々、興味深い話が沢山出てきました。
シンポジウムを聴講し、無角和種の新たな可能性を感じることができました。
ご興味のある方は下記URLからYouTubeにてご視聴ください。
https://www.youtube.com/watch?v=aaIAlc2hefY&feature=youtu.be
記事/小野
共に学ぶ
1学期から阿武小学校3年生と一緒に奈古浦の町を勉強してきました。
2学期に入り、今度は昔の道具や暮らしについて勉強したいとのことで、奈古浦地区を題材に勉強することになりました。
第1弾は八代峰月堂さん。
100年以上続くお菓子屋さんなので、古い道具もたくさん!!
みんなで見学に行かせていただきました♪
まずは現カドノヤシロへ。
2階を見せていただいた後はその隣にある蔵へ!
暗いのでみんな恐る恐るではありますが、興味津々で蔵へ入ります。
蔵の2階の大きな梁には「明治弐拾貳歳四月」の文字が。
今から約130年前に建てられたことがわかります。
その蔵では昔アイスキャンディーを売っていた時の道具やおせんべいを焼いていた型、おまんじゅうを作っていた道具など、いろんな物をみせていただきましたよ。
峰月堂の工房でも、落雁や羊羹の型、バナナまんじゅうを焼く機械などを見せてもらい、子どもたちも(私も!)大興奮でした!!
昔のお菓子と今のお菓子の違いなども教えてもらいましたよ♪
昔の道具や作り方は一見古臭く見えますし、不便にも感じます。
しかし、使いようによっては昔の道具の方が便利な時もありますし、お菓子の作り方にしてもやはり昔のお菓子の基礎があって今の新しいお菓子ができています。
昔のやり方も大切にしていって欲しいと八代さんはお話ししてくださいました。
次回は河野酒造さんにお邪魔する予定です🍶
教科書や写真で学ぶより、実際に実物を見て感じる授業をみんなに楽しんでもらえたらいいなと思います♪
記事/吉岡
100年以上続く阿武の味を子どもたちに
みなさんは蒸気船まんじゅうをご存知ですか?
その名の通り蒸気船の形をしたおまんじゅう。
阿武町では100年以上、八代峰月堂さんよってこの蒸気船まんじゅうが受け継がれてきました。
十字路の角にあったことから「カドノヤシロ」という相性で親しまれ続けていましたが、現在は道の駅阿武町で販売されています。(工事中でもうすぐ再開予定です!)
その受け継いだ技術や味を知ってもらおうと、毎年阿武小学校と福賀小学校の6年生に蒸気船まんじゅうを焼く教室をされています。
まずは八代さんにお手本を見せてもらって、自分たちで焼いてみます。
私も一緒に焼かせてもらいましたよ♪
八代さんは簡単にぴょぴょいっと焼いてみせますが、これがやっぱり難しい!!
八代さんが軽々持っている型は重たく、支えるのもやっと💦
「思ったより重い、、」と言いながら、はじめは手伝ってもらいながら支えます。
八代さんが「離すよ?大丈夫?」と型を子どもに委ねると不安そうにも一生懸命型を支えていました。
生地を「このくらい?まだ??」と確認しながら流しこみ、流した後すぐにあんこを乗せ、また生地を流します。
ぎゅっと挟んでゆっくりと火にかけ焼き上げてもらいます。
そうして焼きあがった自分の蒸気船まんじゅう。
ほかほかで、子どもたちも「あったかいね、〇〇ちゃんの綺麗に焼けたね」と、とても嬉しそうに持って帰りました。
焼いた後は質問タイム。
八代さんのお話を聴きながらそれぞれいろんなことを感じたのではないでしょうか。
阿武町で受け継がれている蒸気船まんじゅう、子どもたちの心にも残っていくことでしょう。
記事/吉岡