shiBano日記
2020 / 11 / 24 17:00
無角和種100周年記念シンポジウム
先日、無角和種100周年記念シンポジウムが開催されました。
無角和種の起源は大正9年に現在の萩市大井にアバディーンアンガス系の種雄牛が導入されたことに始まります。
今年は、それから100周年にあたる年です。
今回のシンポジウムは、牛に携わる専門家の方々が全国から集結する豪華な公演。
基調公演を行ったのは公文喜一さんです。
公文さんは、高知のみで生産されている希少な「土佐あかうし」のブランド化推進・PR活動を行い、ブランド和牛として流通させることに成功。
「A5」「A2」 といった今までの和牛の評価指標ではなく、「TRB格付」という独自の評価指標を作り、土佐あかうしの価格向上を果たしました。
パネルディスカションでは、専門家の方々がそれぞれの立場から牛の知見、無角和種の特質や可能性について語りました。
私が特に印象に残ったのは、東京・赤坂のイタリアン「VACCA ROSSA」でシェフを務める、渡邊雅之さんのお話。
・今、お客さんはヘルシーなものを求めることがスタンダードになりつつある。
・草をよく食べていた牛は味が濃く、よく運動して育った牛は筋繊維が高密度で美味しい。
・穀物を食べた牛の油は消化しにくい。一方、粗飼料(草や草を元に作られたエサ)をよく食べた牛の油は、軽やかで、胃がもたれることがない。
等々、興味深い話が沢山出てきました。
シンポジウムを聴講し、無角和種の新たな可能性を感じることができました。
ご興味のある方は下記URLからYouTubeにてご視聴ください。
https://www.youtube.com/watch?v=aaIAlc2hefY&feature=youtu.be
記事/小野