shiBano日記

2020 / 12 / 22  17:00

和紙づくり

和紙づくり

先日、和紙の原料となるコウゾについての記事を書きました。

今回は個人でもできる和紙の作り方と、その工程をご紹介しようと思います。

 

 

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まずは原料となるコウゾを準備します。

コウゾ Google画像検索

皮の表面にブツブツとした突起があるのが特徴です。

しなやかな為、鎌で刈り取る際にはケガをしないように注意が必要

 

 

 IMG_7160.JPG

刈り取ったものを1時間程度蒸します。

鍋でもできますが、ドラム缶を用いて蒸すと、一度に大量に処理を行うことができます。

最初の写真は、コウゾを蒸すためのドラム缶を加工しているところです。

 

スクリーンショット 2020-12-24 16.14.42.png 

柔らかくなった皮に刃で切れ目を入れ、剥きます。

蒸した直後はツルンと簡単に取ることができます。

 

IMGP4594明度調整.jpg

さらに取った皮の外皮を削ります。紙として使用できるのは、靭皮(じんぴ)と呼ばれる内皮の部分のみ。

 

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処理が終わった靭皮。 

 

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お湯にコウゾと炭酸ナトリウムを入れ、1時間〜1時間半 ほど煮ます(鍋はステンレス製がよいです)。炭酸ナトリウムの量は皮の重さの約15パーセント。 この工程で、つながっている繊維がバラバラに解けます。

煮終わった皮は水にさらします。

 

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水を絞り、金槌で叩きます。この時、残っている外皮のチリなどを取り除きます。

叩き終わった物を5ミリ程度に切り分けて、3分程度ミキサーにかけます。 

 

IMGP5314.JPG

作りたいサイズの木枠と、ステンレスメッシュを用意。

ミキサーにかけたものを漉くための容器に移し、水とネリ(繊維を分散させるもの)を入れ、繊維が均一になるように漉きます。 

 

IMGP5320明度調整.jpg

漉き終わったものは平らな場所で乾かし、完成です。

 

 

自然から原料を採取しイチから自分の手で何かを作り出す、という体験は田舎だからできること。

興味のある方は、是非一度チャレンジしてみてください。きっとハマります!

 

 

記事/小野