shiBano日記
2025 / 04 / 07 11:27
阿武町のしごと〜鮮魚加工(中編)

以前は仙台に住んでいた本間さん。しかし東日本大震災で被災。安心して住める場所を探し、阿武町に移住してこられました。
製品化を目指し長門ラボに通う日々。その期間3年。
「製品はある、いいものができても作るところが確保できないので宣伝のしようがなかった。もどかしかったね…周りの人からもうやめたら?とか、うだつの上がらないことしていないで、とか心ない声をかけられて、それも辛かったね…」
「理解者は多くなかったし、家族だけだったかな…」と。
萩で外注をかけたこともあったそう。しかし、パック詰めの業者に依頼して出荷したら、写真と違うと言われ全て返品されしまう始末。
商品の細部までこだわった思いを外部の人が商品に乗せることが難しいと思った本間さん。
この時、自身で加工場を設けることを決めたそう。
「あぶの空は自分とは別の個体で生きていると思うんだよね。」
今回の取材で一番印象的な言葉でした。
「ゆくゆくは後継者を育てたいんだよね。あぶの空をやりがいのある場所にして、魅力的なモノになる手伝いをするのが自分の役割かなと思うんだよ。そういう意識があるから、自分の店だからと頑固ではいられないかな。」と話されました。
物事を柔軟に考え、いいなと思うものから学んでこられた本間さんらしいお話を聞くことができました。
次回、最終話。本間さんからこれから阿武町で起業する方へのエールです。