shiBano日記
いつまでも、向上心と行動力を
福賀地区で木村酒店を営む木村厚さん。
木村さんは酒屋の他に新聞屋、阿武町のデマンド交通「ふくすけ便」の運転手を務めるなど多岐にわたり活躍されています。
そんな木村さんにお話を伺いました。
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学校を卒業してから、大阪で営業の仕事をしていましたが、自分で商売をしたいと思って地元に帰り、家の酒屋で仕事をするようになりました。
当時福賀には酒屋が5件あったので販路を弥富の方に開拓して、ほとんど得意先にしましたよ。
私は「対話」を大切にしていて、初対面の人でもだれどでもすぐに会話ができるのが自慢なんです。
それは「ふくすけ便」でお客さんを乗せる時にも役に立っていますね。
酒屋の奥は宴会場として提供しています。
料理は持ち込みで、お酒は酒屋だからいくらでもある。
お酒を飲むと、本音もちょっと出やすくなって、コミュニケーションも深まるでしょう。
地域にはそういった場所が必要だと感じているのでそのための場を提供するという考えでやっています。
あとは常に「どうしたら良いか」を考えていますね。
昔から負けず嫌いで、「現状をよくするにはどうしたらいいか」を常に考えてきたんです。
満足してしまったらそこで進歩が終わってしまうから、常に前向きな姿勢と向上心を持って、いろんな角度から見て物事を考えています。
そんなことをずっと考えていると、新聞配達中に「あっ」となにか思いつくこともあって、思いついたらすぐにやる。
もう73歳だから後がないから、チャレンジするしかないんですよ。
それと僕は「対話」を大切を大切にしています。
自分が昭和会の会長になってからは、何かやった後には反省会を開くようにしているんです。
つまり飲み会ですね。
みんなでお酒を飲んで対話をして。
そうしたら新しいアイディアや改善点も出てくるんです。
中でも意欲のある若い世代との対話をとても大切にしています。
自分たちの世代と若い世代とは、感覚や持っている知識が違うんですよね。
そういった感覚の違いがあるから、それを吸収して取り入れることができるんですよ。
神楽だって本当に素晴らしいと思う。
福賀は人も少ないけど、その分密度も高いんです。
若い子たちのほとんどが神楽や「のうせうい」などの活動に関わっていて、これから中心になっていくであろう人たちばかり。
少ない中でこれだけの活動できる人がいるというのは、活力にもなるし福賀の誇りです。
だから私たちができることは100%応援したいですね。
こうしたら良いな、というアイディアを持っている人はたくさんいると思うんです。
ふくすけ便にしても、宇田でも奈古でも「あればいいな」と思っている人はたくさんいると思いますよ。
ただ、「誰かがやってくれる、誰かがやればいい」という人ばかりじゃ始まらない。
旗振りをして実行する人がいないとできないんですね。
考えを実行に移して現実にするのは、労力はいるけど大事なことだと思います。
ふくすけ便の場合はいろんなタイミングが重なって、実現できました。
日頃の対話から、「どうにかしよう」と一緒に行動に移せる良い仲間に恵まれたおかげです。