shiBano日記
この先も伝統と共に
人が減り、後継者不足から福賀中学校の生徒が担い残してきた「金社神楽保存会」
福賀中学校の閉校とともに1度は途絶えましたが、現在「福賀神楽保存会」となり町内外のお祭りで披露されています。
そんな「福賀神楽保存会」の会長、木村喬さんにお話を伺いました。
中学時代の思い出
閉校前は全員が神楽をしていた様ですが、自分の頃は選択制でした。
姉2人が神楽を洗濯していたこともあってか、自然と神楽を選んだんだと思います。
20年前くらいに「山口きらら博」というのがあって、それに出させてもらったのをよく覚えています。
実はその時自分は高1で本当は出られなかったんです。でもご縁が重なって中学生と一緒に出させてもらったんです。
中学を卒業したら神楽を練習できるところってもうないので、あの時は楽しかったですね。
当時一緒に演じた人たちが、今も一緒に神楽をやっている仲間になっています。
福賀中学校の閉校があって、神楽が途絶えてしまって。
自分たちの頃が選択制だったことから「神楽をやりたい」というやる気のある人が集まっていたのもあったんでしょうが、みんなやっぱり神楽が好きで、やりたかったんです。
ただ、神楽を習っていた世代だけでは難しくて。
上の世代の人たちにも協力してもらって「福賀神楽保存会」が結成されました。
今4体ある大蛇(おろち)のうち 2対は50代の2人で、初めてなのに本当に上手にやってくれています。
初めは2体だった大蛇が4体になった時や、新しい衣装を買えた時はやっぱり嬉しかったし印象に残っていますね。
あとは初めて鶴ヶ峰八幡宮で演じさせてもらった時ですかね。奈古や宇田に呼んでもらった時は嬉しかったです。
今は子どもも一緒にやっていて、小学3年生から60歳を超えた人まで幅広い年齢層となっています。
子どもたちに興味を持ってもらえるのは嬉しいし、上の人たちは本当によく頑張ってくれています。
反省も多いけど、うまく行った時に自分たちの公演を何度も見返しながらみんなで飲むお酒は最高ですね。
子どもたちにもかっこいい姿を見せたいし、その姿を真似していって欲しいですね。
あとはコロナが明けたら、たくさん公演に呼んでもらえると嬉しいです。
地域の神楽として、みなさんに楽しんでいただける様に頑張っていきたいです。
福賀には広いコミュニティがあまりないので、自分ごととして考えて盛り上げていかないと、と思っています。そうしないとどんどん福賀が小さくなってしまうと思うんですよね。
そういうところも考えていかないととは思っています。
今回のインタビューの様子はYoutubeにてご覧いただけます。
ドキュメンタリー阿武町暮らし「福賀神楽保存会・木村喬会長(36)」
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