shiBano日記
2020 / 10 / 06 17:00
モクズガニ
モクズガニをご存知でしょうか?
甲羅が7-8cm程度で、ハサミには モサッとした毛がついているカニです。
名前の由来は、ハサミについている毛が「藻くず」に見えることから。
古くから身近な川で手に入る食材として知られています。
また「上海蟹」の同族異種であり、「日本の上海蟹」と呼ばれることも。
阿武町の川にも多く生息しており、私が住んでいる集落では、このモクズガニが地域行事のごちそうとしてふるまわれています。
モクズガニを捕るときは、川の中にカゴ罠を沈め、エサを撒いて仕掛けておきます。
捕まえたカニは、調理する当日まで、ケースに入れて川の中で生かしておきます。
ケースの中はこんな感じ。
共食いしないように、定期的にエサを与えておきます。
調理の方法はシンプルです。
洗ったモクズガニを鍋に入れ、水をはり、火をかけます。
適量、塩を振りかけておきます。
そして湯が沸騰してから15分程度茹でます。
これで完成!!
モクズガニが一番おいしいとされているのは晩秋。
産卵前のメスが美味で人気です。
オスとメスの見分け方ですが、裏返すと腹部の形が違います。
まんまるい形をしているのがメスです。
一匹ずつの個体は小さいのですが、足の先まで身が詰まっています。
この小さな身を時間をかけてチマチマ食べていくのが、おいしいんです!
味噌汁に入れて食べても絶品とのこと(集落のおじ様談)
以上、身近にある隠れた食材、モクズガニの紹介でした。
記事/小野