shiBano日記
2020 / 09 / 10 15:00
観音様
台風が去り、秋らしい涼風が吹くようになりましたね。夏の終わりを感じます。
今回は奈古地区河内集落の夏の行事「観音様供養」をご紹介。
河内集落には観音様とお地蔵様が祀ってあるお堂があります。
毎年お盆には、奈古 大覚寺の末益住職に供養をお願いしています。
その際には集落住民もお堂にお参りをします。
供養は、末益住職のお父様の代から約50年近く続いているとのこと。
当日は、朝から周囲の草刈りやお堂内の清掃、供養の準備を行います。
供養は夕方から始まります。
観音様、地蔵様の供養をした後には、お参りにきた人にもお経を読み上げていただきます。
これは「ご供養した仏様からの功徳をお経にのせて、皆の幸せを願う」という意味があります。
お経を読んでもらう事で、お参りにきた人は安堵を感じることができます。
この行事を行う上で欠かせないのが、大般若経という三蔵法師様が翻訳した600巻のお経。
経本で背中、肩、を軽く叩くように触れてもらうことで、このお経のエッセンスを直接受ける事ができます。
また御神酒をいただくことで、身体を清めます。
この行事は盆休みに帰省した人たちが顔を合わせる場でもあります。
お参りにきた人にはビールやお菓子が配られ、大人はその場で宴会をします。
(今年はコロナ禍で、宴会はできませんでした。)
子どもたちもお菓子がもらえるのでご機嫌です。笑
私も子どもの頃にお参りしたことを思い出し、懐かしさに浸っていました。
今後も小さな文化、貴重な行事を集落で継承していきたいと思います。
記事/小野