shiBano日記
2020 / 07 / 28 15:00
池田酒店
国道191号線沿いに見える青いテント看板。
池田酒店は町の人から愛される小さなお店です。
店主のツクタニさんはお母様からお店を引き継いでから9年になります。
お母様は86歳まで現役でお店を切り盛りされていたとのこと。すごい。
池田酒店は近所の人から「梅仙(ばいせん)」という名で呼ばれています。
これは池田酒店の門名(かどな)です。とても縁起の良い名前ですよね。
門名(かどな)= 家を特定するために付けられた呼称。
同じ苗字が多い地区などによくみられます。
阿武町にはそれぞれの地区に数多くの門名が残っています。
池田酒店が創業したのはツクタニさんの曽祖父さんの代で、100年以上の歴史があります。
当時からお酒・タバコ・塩など販売免許が必要なものを売っていたそうです。
現在は上記のものに加え、飲料、菓子類を売っています。
他にもお中元や、胡蝶蘭なども置いてあります。
私も子どもの頃に
祖母から「クリーム買うてきなさい」とお小遣いをもらって池田酒店に行ったことが何度もあります。
ちなみにクリームとはアイスクリームのことです。笑
ここに来るお客さんはほとんどが顔馴染み。
タバコを買いに来るお客さんが多いようです。
どの人がどのタバコを買うのかは、ツクタニさんの頭の中に入っています。
顔を見た瞬間にタバコを手にとり「〇〇さんこんにちは〜、ありがとね〜」と言う間に精算が済んでいるような感じです。
個人商店だからこそできるスムーズなやりとり。
長い時間ここで話をして帰るお客さんもいるようです。
商品を買うことよりも、ツクタニさんとお話をすることが目的になっている方も多いのでは、と思います。
池田酒店のような、町で愛され続ける小さなお店がこれからも続いてほしいですね。
記事/小野