shiBano日記
福賀の暮らしを地域で考える会
今週、阿武町のうそんセンターにて
「福賀の暮らしを地域で考える会」が開催されました。地域住民の中で課題として挙がっている”移動”について考える会です。福賀地区有志の方々による主催で、NPO法人市民プロデュースさんの協力により実現しました。
今回は地域生活支援サービスの実例を知るため、NPO法人ほほえみの郷トイトイ で事務局長を務める 高田新一郎さんを講師として迎え、その取組を紹介していただきました。
ほほえみの郷トイトイは、山口市阿東にある地域交流拠点であり、地域スーパーや移動販売車を活用した生活支援を行っています。
〜阿東の実例〜
阿東が2010年に山口市と吸収合併となった後、地域内にあった唯一のスーパーが閉店。地域住民には不安が募っていきました。
住民同士での話し合いの結果、
「必要なことは単に”お店”をつくることではなく、買い物の不安をなくし安心に変えること。その為に、よりどころとなる拠点を作る」という一つの答えにたどり着きました。
その後2012年に、地域スーパーや移動販売の事業を行う地域交流拠点として、ほほえみの郷トイトイが開設されました。
地域スーパーではただ商品を売るだけでなく、そこで生じるコミュニケーションを大切にしています。
また、移動販売車は商品ではなく”安心”を届けることが目的のため、買い物がない時も一軒一軒周って声をかけているそうです。
阿東での事例を聞いた後は参加者同士で意見交換を行いました。福賀地区で課題として挙がっている”移動”について、また、それ以外の暮らしの問題点についても様々な意見がでました。
福賀地区での答えは、これから話し合いを重ねていく内に少しずつ見えてくるものだと思います。今後はアンケート調査などを実施し、細かく意見を拾っていく予定です。今回の会を通じて、互いに意見を交換し考えることの重要性を改めて感じました。
記事/小野