shiBano日記

2019 / 07 / 11  13:30

梅雨のお宝

IMGP4839タイトル.jpg
最近、お天気が悪く洗濯物がなかなか乾きません。
ジメジメとした空気が漂っていますね。
遅れてやってきた梅雨に参っている方も多いでしょう。

そんな中、この時期を待ってましたと言わんばかりに活動している方々がいます。
IMGP4837.JPG
カエルさん達です。(↑ニホンアマガエル)

梅雨時期、阿武町の山間部では、モリアオガエルの卵を見ることができます。

モリアオガエルは、木の上部に卵を産み付ける習性があります。
黄白色で直径も10cm以上あるため、遠くからでも見つけやすいです。
IMGP4529のコピー.jpg

河内集落では、3~4mの高さの木の枝や竹に、卵塊がぶら下がっていました。
孵化したオタマジャクシは、雨とともに下の水面(水田や池)へ落下します。

落ちる高さを人間のサイズに置き換えてみると、超高層ビルなんかに相当するでしょう。
生まれてすぐに、こんな試練が待っているなんて。恐ろしい。

モリアオガエルは全国各地で絶滅危惧種に指定されています。
生息数の減少は、人の手が加えられたことによる自然環境の変化が、原因の1つとしてあるようです。
 
昔からモリアオガエルの卵塊は、福の神が持っている延命袋に見立てられ、縁起が良いと大事にされてきました。
これからも阿武町で、貴重な生物の住みやすい環境が維持されることを願います。


本日の記事/小野